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シャンドール、ヴェーグの逸話

もう亡くなってから10年以上も経つでしょうが、シャンドール・ヴェーグというヴァイオリニスト(晩年は指揮者)がいた。

ヴェーグ四重奏団が演奏したベートーヴェンやバルトークの弦楽四重奏曲は他の追随を許さない素晴らしい録音である、それは人類の遺産とも言える。

またモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカを指揮したモーツアルトのディヴェルティメントやシフを独奏者に迎えたピアノ協奏曲集も絶品である。

そのヴェーグは教育者としても優れた仕事を残している。

ザルツブルクモーツアルテウム音楽院のヴァイオリン科での逸話。

最初の授業でヴェーグが生徒の前に拡げて見せたのは色んな種類の木材の破片。

松、楓、杉、檜、その他諸々、あたかも大工さんが木材の見本帳を顧客に見せるように。

ヴェーグ先生は生徒にその破片を触らせ、木の名前を当てさせる。

それらすべてに正解が出るまでの当分の間授業でヴァイオリンを触らせることは無かったらしい。

これこそ、レッスンなんだな と思う。

「弟子を育てる」ということは、カルチャーセンターの講座などとは正反対に位置するシステムである。

弟子は弟子なんだ、お客様などではない。

客のニーズなど問題外。だから「授業料返せ」などとは言わせない。とにかく、先生の思考や方法論を徹底的に叩き込む。

先生の言語世界が理解できるようになる、先生の感性が自分に乗り移ってくる。そして先生のコスモス(宇宙)の一員となる。これが正しい弟子である。

もちろん先生が「宇宙」や「ワールド」を形成しているような人でなければお話にならないが。

色んな木端の材質が手の感触で解るようになることはヴァイオリニストの手にとって不可欠の条件かもしれないが、それ以上に先生のコスモスに強引に引き込まれることが教育の第一歩なのではないか。

まあ、このような調子でヴェーグ先生は生徒をしごきまくったらしい。

その成果がモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカの数々の名演である。

CDも出ているし、以前レーザーディスクも出ていた。是非聴いて、見てください。







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プロフィール

漂泊のオケマン

Author:漂泊のオケマン
15歳よりフルート、

25歳よりオーボエ、

40歳よりヴァイオリンを始める。

現在は福井交響楽団ヴァイオリン奏者。

2003年、民族楽器アンサンブル「豪音」を結成。

2009年、「福井バロックノーツ」を結成。

幼稚園、学校、施設での音楽講座、コンサートを活発に行っている。

子どものヴァイオリン教室・大人のヴァイオリン教室を福井市宝永の自宅と勝山ニューホテルで開いている。

見学・体験レッスンもOK。

詳しくはNスタジオヴァイオリン教室ホームページまでどうぞ

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